ささくれ

備忘録と妄想の狭間

地下アイドルのライブにいってきた。

職場の同い年の人(男)でゴリゴリに地下アイドルが好きな人がいる。
その人に
「チケット捌けねぇんだ!頼む来てくれ!!」
と言われた。から行ってみた。
付き合いとはいえ無料で譲ってもらうにはアーティストに対して失礼な気がしたのでもちろんチケ代はキッチリお支払いした。

名前だけは聞いたことある、気がする、けど知らないアイドル達。地下アイドルにしてはメジャー感あるけどメジャーに知れ渡っていない的な意味で今回は地下アイドルと明記させていただきます。悪しからず。

ライブハウスと言われるものにはいるのも初体験。まだファンでもなんでもない一般オタがアイドルライブに行ってみて感じたメリットデメリットを覚書として残しておく。

- メリット

・アイドルとの距離が近い、めちゃくちゃ近い
・近付けばファンサもらいやすいし確実に目が合ってるの分かるから自分宛のファンサとわかりやすい
・箱が小さいから熱量がすごい
・生演奏
・生声も聞こえる

ライブハウスに入った瞬間驚いた。
小さくて暗くて四角い。ステージと高低差をつけて客席があるだけの部屋。なんか後ろの上の方ににDJブース?音響機器置いてある?っぽいのがあるくらい。まさに「ハコ」と呼ばれるに相応しいような会場だった。
一人暮らしの部屋か?って一瞬思うくらいの広さしかないのにびっくりした。その中に沢山の人がいた。

ど偏見で申し訳ないのだがアイドルファンというと頭にハチマキ巻いてハッピ着てオタ芸するタイプか、チェックシャツをインしたメガネタイプしかいないと思ってた。ジャニオタがふわふわ量産型か生首ぶら下げたメンカラ着用型に分かれるように、MSSPファンがオタクに見えない一般人みたいなオタクか元V系オタだったのかな?みたいなオタクか明らかなオタク臭のするオタクに分かれるように。
実際は違った。もちろん上に記したタイプのファンもいたが、普通の人がいた。BUMPとかRADとか好きそうな。量産型ジャニオタみたいな人もいた。サラリーマンやOLみたいな人もいたし、言われてみればちょっとサブカルっぽいけどよくいる大学生みたいな人もいた。ファンの方々の種類の多様さに驚いた。

次に生演奏なのに驚いた。
ライブハウスは狭いだろうし、アイドルと言えば歌と踊りが切って切り離せない。踊るなら何も無いステージで、録音した音源流して…って思ってたら普通に後ろで演奏してる。ドラムもいた。けど彼女たちは踊ってた。すごい。
自分が思うよりも広いのかもしれないけどそれでもすごいなと感じた。ベースの音大好きマンなので腹に響くベース音を堪能できて思わぬ収穫を得た。

最後にアイドルとファンの近さ。
近い。モッシュ的なのが怖くてビビって一番後ろに立ってたけどそれでも近いと感じた。
普段近くても数メートル、遠い時は数百メートル離れてる現場にしかいかない自分にとって、ゼロ距離でアイドルと触れ合える距離感が羨ましかった。
今回お邪魔した会場では柵もなくアイドルとファンを邪魔するものは何もなかった。アイドルたちが怪我をしてしまうような、そんな何が起きるのではないかとハラハラしながら見ていたが杞憂に終わった。
タオル回す曲でファンのタオルを借りてブンブン回してたんだけど、メンバーの1人がタオルを借りようとしていたファンがギチギチに結んでたのかすごい手間取ってて、普通なら曲始まっちゃうし別のファンのタオル借りに行くかなーと見てたら曲始まってもその人の前にいた。その人がタオルを外せるまで。ちゃんと外せたタオルを笑顔で受け取っていた。すげえやばい、惚れそうだった。
あとアンコールで客席に降りてきてファンと交流しているのに衝撃を受けたし、ファンも、自分とアイドルの目が合ったり手をあちらから伸ばさない限り触っていないことも衝撃だった。ジャニーズ界隈でそんなことやろうもんなら我先に触りに行く人達で押し合い圧し合い事故が起きる。と思う。
そんなことを考えている中アイドルたちを取り囲むファンの波をすり抜けて自分の目の前な女の子二人組の前にリーダーが現れた。内気そうな女の子たちだったからか波の中に入れていなかったのを見つけたのだろうか?リーダーは小さく手を振りながら二人の前に現れた。私は真後ろでその様子を見ているだけの部外者だったが素直に「女神かよ」って声が出た。女神だった。片方の女の子が感極まったのか泣いてしまって、それを慰める姿に尊さと母性を感じた。女神かよ。

  • デメリット

・初見バイバイ
・スタッフとファンの見分けがつかない
・やばいのがいる
・相当の覚悟がないと前に近付けない
・音響の関係か演奏にかき消されて歌が全然聞こえない
・いろんな意味でやばいのがいる

まず音のこと
先程生演奏がーって触れておいたんですけど、あの、生演奏のせいなのか音響設備のせいなのか、全然歌が聞こえない。マイクを通しているのに全然、ぜんっぜん!だ。
事前に何曲か聞いて、元々声が聞き取りづらい曲もあるな、という印象もあったけどそれにしても全然声が聞こえない。歌が聞こえない。にわかだからなに歌ってるのかが分からない。勿体ないなーという印象。

次に場所。これはライブハウスあるあるなのかもしれないけど、スタンディングだから自分次第でどこにでもいける。ただし相当な覚悟があれば、の話。

前述したように女性ファンもいるが、やはり男性ファンの方が多い。パフォーマンス中は皆興奮しているため抑えられずステージに押し寄せる。確実に潰される。
今回のライブでは最後に「最初に注意したのに最前の女の子が潰されてたよー」「潰したのはそこにいる〇〇してた人達だぞー」「お詫びとしてこの子にチェキ買ってあげること!」「それでいい?…うん、この子もそれでいいって言ってる!」ってメンバーたちがちゃんとアフターケアしてて神対応〜って思いました。すばら。

最後に初見バイバイの件とやばいの、の件。
これもどこのグループにでも言えることなんだけれども、C&Rできない!予習のしようもない!
よく見るうりゃほいとかそんなレベルじゃない。音ゲーか?ってレベルのC&Rなんですけど?!!フリまでついとるやん?!相当聞き込んでたとしてもいざ現場に行こうもんならC&Rできなくてついていけなくて心折れる。私なら確実に折れる。ていうか既に折れた。
あと、やばいの、いる。
ライブ前の注意事項説明で「空中戦はほどほどにー」って言われて空中戦???なんぞ????ってなってたらライブ中に騎馬戦し始めたんだけどなんなの?騎馬の上からアイドルに触れようとしてて、触れたいのは分かるけど危なすぎてハラハラした。
オタ芸うつ人はまぁいるだろうな、と思ってたけどただ踊るだけの人はなんなんだ?君たちアイドル見に来たんじゃないのか?ってレベルで前見てない。何しに来たの?自己顕示欲の塊か?ってちょっとキレそうだった。
アイドルが歌い終わった後、ファンから上がる声は歓声しかないと思っていた。なんだあれ、ただの奇声だ。野太い奇声。アイドルの声聞きに来たのであって一般オタの奇声聞きに来たわけじゃないんだ。
結論:やばいのはほんとにやばい。マジでやばい。


メリットデメリットはありつつも新しい世界を覗けたので満足です。
惜しくらむはライブ後予定を入れてしまったためチェキ撮りにいけなかったことかな…どうせならチェキまで撮ってどっぷりハマるかハマらないかを決めてしまいたかったけど。

あ、あとライブは全然関係ないんだけどファンでもなんでもない人を現場に呼ぶならきちんと自分から布教してからにしようぜ!CD貸すくらいやろうな!二次元三次元、オタパンピに関わらず布教したいなら最低限のマナーだと思おう!
私はそもそも貸し借りの話一切なくってライブ直前にライブの存在思い出してiTunesでアルバム2つ落としたけどな!!まさかの出費!いいけど!
でも布教したいならちゃんとCD貸すとか動画見せるとか二次元のものならマンガ貸すとかしような!一切興味ない人間に対しては沼に落とす、ハマらせる、の前にハマっていただくのが前提だ!
大切なことなので何回でも言うぞ!
布教したいならCDなり円盤なりなんなり最低限のプレゼン資料は用意しような!
私との約束だぞ!